生後276日
かなりの時間、車に揺られることになるのでちょこちょこ休憩しながらおよそ5時間、やってきました鳥取砂丘。私たち2人が大好きな場所なので、いつか豆も連れて遊びに行きたい!と思い続け、この度ようやく実現したミニツアー☆あいにくどんより重たい雲が広がっていたけど、このまま何もせず帰るわけにはいかないのでとりあえず砂丘へ足を踏み入れた。うぅ~ん、そうそうこの感触ッッ!豆もとても楽しそうだぁ♪(ちなみに豆の背景に見える黒い粒々は人間) 奥に見える険しい丘を登りきると、その向こう側には雄大な日本海が広がっているのだ。私たちはもう何度もこの丘を登っているが、年々体力的に厳しくなっている事実は隠し切れない。
豆は若いので一番先に砂丘を制覇!!2番手は 豆に引っ張ってもらいつつ、よろけながら主人が・・。そして最後はわたくしが落武者のような身なりになりながらも何とか這い上がった。この苦しい丘を越えた後に見る日本海はサイコー☆(って多分一般の健康な方はラクラク登れるかも(汗)・・・) 主人と私はこの景色を満喫していたが豆は腰がひけている。どうやら海がお好きでないらしい。確かに曇っていて日本海も濁り気味。さらにゴォォォ~ッ・・と波の音が響いているのが怖いのだろうか。海の方には絶対下りたくなさそうだったので、少し丘の上を散策した後、帰ろうとしたが・・・
下りれなくなったらしい・・・。
そうか、登りは体力勝負なのでよかったが帰りは急な下り斜面が丸見えなので怖いのだろう。でもここでテントをはって暮らすわけにはいかないので頑張って下りてもらうしかない・・・。豆が悲愴な顔でオロオロしている時、立派なカメラを持ったアマチュアカメラマンのような方が近くに来られて「いいネェ!いい絵だ!!撮らせてもらっていいですかッッ!? うん!いい顔だ!いいよォォッッ!!!」と丘の上で途方に暮れている豆の写真をバシャバシャ撮り始めた。豆はカッコイイところを撮って欲しかったのか、これ以上カッコワルイところを撮られたくなかったのか、それともただヤケクソになったのか真意のほどは定かでないが、ズリ・・ズリリッ・・・とようやく下り始めた。
そして先に下り始めたものの途中で砂に埋もれて動けなくなっていた私のところで、豆も同じように砂に埋まった。「豆、偉いね!頑張って下りようね!!」と声を掛けてやると豆はヨシ!といった表情浮かべ、ダダダッッ!!と走り出した・・・が!「アァッッ!?そっ・・そっちじゃないッッ!!!!!バッ!バカァーーーーッッ!!!!!!」 時既に遅し。豆は再び頂上へ登りつめ、ふりだしに戻る・・。そしてまたもやカメラマンに声を掛けられながら途方に暮れている豆。あぁ~ぁ・・。私は下から豆を呼ぼうと思い、豆を主人に任せて先に下まで滑り落ちた。下から様子を見ていると豆が勇気を振り絞りズルズル・・と滑り落ちてくる!!「豆!がんばれー!!」私は両手を広げ豆を迎えてやろうと思ったが、滑り落ちてくる豆のやや後ろで「キャアァァアアァァアアアァァァアアァァァァーーッッッ・・・・」と絹を裂くような悲鳴をあげながら豆をつないだリードを握り締め白目をむいた気絶寸前の主人が滑り落ちてくる姿を確認。私はサッと背中を向け、他人のフリをしてスタスタと歩き始めた。早歩きしながらも、すれ違う見知らぬ人が「何・・、あの人・・。」と明らかに主人を指差しているのを私は見逃さなかった。豆も気絶寸前だったが主人のおかげであまり目立たずに済んだ。よかったね、豆・・。でもね、豆はみんなに この不審なジジィの関係者だということはバレていたよ・・・。
ま、いろいろあったがそれなりに楽しい思い出になった・・・と思う。
ところであのカメラマンが撮っていた写真だが、豆と一緒に主人が写ってしまっていないことを心から願う・・。